北天
ほくてん
名詞
標準
northern sky
文例 · 用例
一群の星は前述のリーラ星座より発して四方に展開しつつあるがごとく、他の一群は北天カメロパルダリス星座の辺より馳せ出るようである。
— 寺田寅彦 『宇宙の二大星流』 青空文庫
曰く『民衆は皆肩を聳かし、眉をあげて、北天を望めり。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
『馬鳴菩薩伝』にいわく、昔北天竺の小月氏国王、中天竺を伐ちて三億金を求む。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
さて説法所の前に七つの馬を繋ぎ、馬は浮流草を嗜めばとて浮流草を与えしも、馬ただ涙を垂れて法を聴くのみ、少しも草を食う意なき様子、天下すなわちその不世出の比丘たるを知り、馬がその恩を解したから馬鳴菩薩と号づけ、北天竺に仏法を弘めたと。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
やがて食卓から立って妻児が下りて来た頃は、北天の一隅に埋伏し居た彼濃い紺※色の雲が、倏忽の中にむら/\と湧き起った。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
――北天竺|乾陀羅国の見生王は生身の観世音を拝みたくて発願入定三七日に及んだ。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
決して九州天狗と東北天狗との間になんらの相違はない。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
雨過五湖春色研、近山如笑遠山眠、不知造化有何意、画幅懸来瑞北天。
— 井上円了 『西航日録』 青空文庫
作例 · 標準
満月が北天に高く昇り、あたりを明るく照らした。
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冬の澄んだ夜空には、北天に美しい星座が輝く。
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天体観測をするなら、街の明かりが少ない北天の開けた場所が良い。
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