南天
なんてん異読 ナンテン
名詞
標準
southern sky
文例 · 用例
そんな吉田にはいつも南天の赤い実が眼の覚めるような刺戟で眼についた。
— 梶井基次郎 『のんきな患者』 青空文庫
南天竺の、ある家の棟に棲まはれた。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
南天竺の、ある家の棟に棲まわれた。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
絨氈を運ぶ上靴は、雪に南天の實の赤きを行く…… 書棚を覗いて奧を見て、抽出す論語の第一卷――邸は、置場所のある所とさへ言へば、廊下の通口も二階の上下も、ぎつしりと東西の書もつの揃つた、硝子戸に突當つて其から曲る、……本箱の五ツ七ツが家の五丁目七丁目で、縱横に通ずるので。
— 泉鏡太郎 『印度更紗』 青空文庫
が、南天の實の溢れたやうに、ちら/\と其の底に映るのは、雲の茜が、峰裏に夕日の影を投げたのである。
— 泉鏡太郎 『魔法罎』 青空文庫
南天の下に手水鉢が見えるあたりから、雨戸を三枚ばかり繰った、奥が真四角に黒々と見えて、蚊帳の片端の裾が縁側へ溢れて出ている。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
――南天燭の紅い実を目に入れた円い白雪は、お定りその南天燭の葉を耳に立てると、仔細なく兎である。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
唄の床柱ではないが、別莊の庭は、垣根つゞきに南天の林と云ひたいくらゐ、一面輝くが如き紅顆を燭して、水晶の火のやうださうで、奧の濡縁を先に古池が一つ、中に平な苔錆びた石がある。
— 泉鏡太郎 『鳥影』 青空文庫
作例 · 標準
夏の夜、南天に輝くさそり座を探しながら、砂浜で夜風に吹かれていた。
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南天低く、赤く光る火星が見えると、なぜか少し不気味な感じがする。
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望遠鏡を南天に向けて、木星の縞模様を観察することにした。
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標準
heavenly bamboo (Nandina domestica)
作例 · 標準
正月の飾りに彩りを添えるため、庭の南天から赤い実がついた枝を数本切ってきた。
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「難を転ずる」という縁起を担いで、玄関先に南天の木を植えることにした。
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白い南天の実は珍しいけれど、赤い実とはまた違った上品な美しさがある。
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ウィキペディア曖昧さ回避
南天(なんてん) 南側の空(天) ナンテン - メギ科の常緑樹 南インド(南天竺) 桂南天
出典: 南天 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0