卵塔
らんとう
名詞
標準
oval tombstone
文例 · 用例
天幕が霧の中に、小さくぼんやり見える、四ツ柱に、油紙がぺらぺらとして、田舎の卵塔場のようだ、今まで、あそこに寝ていたのか知ら……この霧と雨の中を、たった紙一枚の下に……火光がパッとさす、霧の水球が、美しい紫陽花色に輝いたかとおもうと、消えた。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
そう感じた慧鶴は寺へ戻ると今まで、まだ未練で伴い携えて歩いていた趣味的のもの、教訓的のものそれ等の所持品を卵塔場へ持出してみんな焼いてしまった。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
」「出て見まちよう、」 と手を引合つて、もつれるやうにばら/\と寺の門へ駈けながら、卵塔場を、灯の夜の影に揃つて、かはいゝ顏で振返つて、「おつかあ、鰻を見ても觸つちや不可いよ。
— 泉鏡花 『夜釣』 青空文庫
」 と手を引合つて、もつれるやうに、ばら/″\寺の門へ駈けながら、卵塔場を、灯の夜の影に揃つて、かあいゝ顔で振返つて、「おつかあ、鰻を見ても触つちや不可いよ。
— 泉鏡花 『夜釣』 青空文庫
毒蟲が苦しいから、もつと樹立の少い、廣々とした、うるさくない處をと、寺の境内に氣がついたから、歩き出して、卵塔場の開戸から出て、本堂の前に行つた。
— 泉鏡花 『星あかり』 青空文庫
卵塔場の移轉の準備らしい。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
ところが、振向け方で、「うぐい」だけ黒く浮いて出ると、お経ではない、あの何とか、梵字とかのようで、卵塔場の新墓に灯れていそうに見えるから、だと解く。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
が、界隈の荒れた卵塔場から、葬礼あとを、引攫って来たらしい、その提灯は白張である。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
作例 · 標準
その寺の墓地には、歴代住職のものとされる古い卵塔が並んでいた。
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卵塔は、僧侶の墓として建てられる、卵の形をした独特の墓石だ。
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彼は、全国の珍しい卵塔を訪ね歩くことを趣味にしている。
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