天誅
てんちゅう
名詞
標準
heaven's punishment
文例 · 用例
かなはぬまでも、天誅!
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
五十有余歳の高齢で、いはゆる天誅組に参加し、戦敗れて刑死した国学者|伴林光平などの日記を見ると、耿々たる忠誠が、殆んど報いられてゐないやうな気がして、気の毒に堪へないのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
刄襖林の間をかいくぐりながら、脱兎のごとくに走りつけると、「天誅うけいッ」 声もろともにダッと左右へ、槍先擬していた二人の小者を揚心流息の根止めの拳当てで素早くのけぞらしておきながら、騒然と色めき立った周囲の黒い影をはったと睨めつけて、痛烈に言い叫びました。
— 京へ上った退屈男 『旗本退屈男 第四話』 青空文庫
恒藤権右衛門はみごとわれら天誅を加えたれば、意を安んじて可なり――卍」 文言はなんの変哲もなさそうに見える簡潔なものでしたが、これを読んだ読み手がただの読み手ではなかったものでしたから、瞬時も待たずに、鋭い声が右門の口から飛んだので――。
— 卍のいれずみ 『右門捕物帖』 青空文庫
念のために、もういっぺんおめえも読み直してみるといいが、諸君よ、恒藤権右衛門はみごとわれら天誅を加えたれば、意を安んじて可なり、としてあるぜ」「ちげえねえ。
— 卍のいれずみ 『右門捕物帖』 青空文庫
いくら無学でも、あっしだって天誅という文句ぐれえは知ってらあ。
— 卍のいれずみ 『右門捕物帖』 青空文庫
是において我が正義党は国民の名により、世界正義の名により、閣下に対し天誅を加うるの余儀なきに至りたることを遺憾とす。
— 平林初之輔 『鉄の規律』 青空文庫
天下の事につき銘々の見込みを異にし、私の見込みをもって他人の罪を裁決し、政府の権を犯して恣に人を殺し、これを恥じざるのみならずかえって得意の色をなし、みずから天誅を行なうと唱うれば、人またこれを称して報国の士と言う者あり。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
作例 · 標準
幕末の志士たちは、国家を危うくする悪人たちに「天誅を下す」と称して暗殺を繰り返した。
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権力を笠に着て悪事を働いていた代官が、ついに不正を暴かれて失脚し、民衆は「天誅だ」と快哉を叫んだ。
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時代劇のクライマックスで、主人公が「天誅!」と叫びながら悪徳商人を切り倒すシーンは定番だ。
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標準
well-deserved punishment
作例 · 標準
人の親切を仇で返すような真似を続けていると、いつか必ず天誅が下るぞと、厳しく諭された。
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信号無視をしてスピードを出していた車が自損事故を起こしたのを見て、自業自得、まさに天誅だと思った。
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誰にもバレないと思ってついた嘘が原因で大きな損害を出し、彼は天誅を食らったような顔で項垂れた。
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ウィキペディア曖昧さ回避
天誅(てんちゅう) 神などの人間を超越した存在が、悪行を行った人間に対して誅罰を下すこと。天罰。 転じて、日本のためにならないとみなした勢力の者を暗殺する際「天の誅伐の代行」の意味合いで用いられるようになった。 選挙で、ある特定の政党もしくは候補者がスキャンダルの影響で大敗した際に、新聞(主にスポーツ誌)や、週刊誌でこの表現が使われることもある。 忍者アクションゲームシリーズの名称。天誅 (ゲーム)を参考。 天誅 (バンド) 天誅〜闇の仕置人〜 - 2014年1月24日よりフジテレビ『金曜ドラマ』枠で放送されていた、日本のテレビドラマ。
出典: 天誅 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0