葉肉
ようにく
名詞
標準
mesophyll
文例 · 用例
この三通りに區分される、乾燥した幾萬枚の葉を、その各區分に從つて、一枚一枚、その形態や葉肉の厚薄や乾燥の工合や彈力や色澤や損傷の程度やによつて品位を鑑別し、品質の近いものどうしをまとめて一つ束にするといふ葉選みの作業は、熟練を要することであつた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
桐の葉はばさばさと足に落ち、なまぬるい葉肉の温覚が闇の呼吸を運んできた。
— 坂口安吾 『Pierre Philosophale』 青空文庫
樹全体も一つの葉にすぎず、もろもろの河はより大きな葉であり、その葉肉は間にはさまれている陸地であり、都市は葉柄の附け根にひり出された昆虫の卵である。
— WALDEN, OR LIFE IN THE WOODS 『森の生活――ウォールデン――』 青空文庫
がじまるは熱帯植物で、常緑の喬木で、葉はダ円形、葉肉が厚く、幹や枝から、ひげのように気根を垂れていて、一名榕樹ともいわれている樹なのだ。
— 山之口貘 『暴風への郷愁』 青空文庫
欄下の溜池に海蟹の鋏動かす様がおかしくて見ておれば人を呼ぶ汽笛の声に何となく心|急き立ちて端艇出させ、道中はことさら気を付けてと父上一句、さらば御無事でと子供等の声々、後に聞いて梯子駆け上れば艫に水白く泡立ってあたりの景色廻り舞台のようにくる/\と廻ってハンケチ帽子をふる見送りの人々。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
女神の顔は氷花のように燦めき、自然のみが持つ救いのない非情と、奥底知れない泰らかさとが、女神の身体から狭霧のようにくゆり出す。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
それから身体中が辛痒ゆい毒の歯に噛まれでもするようにくねらせた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
つぎの瞬間には男女が下落したカワセ関係のようにくっついて、街頭の放射線から人口呼吸の必要なところへ立去って行った。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
作例 · 標準
植物の葉肉には、光合成を行う葉緑体が含まれている。
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顕微鏡で葉肉細胞の構造を観察した。
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葉肉が厚い植物は、乾燥に強い傾向がある。
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