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富国

ふこく
名詞
1
標準
rich country
文例 · 用例
経済学史を講じているんだが『富国論』と『資本論』との比較なんかさせるとなかなか足角が現われる。
有島武郎 星座 青空文庫
偶々、岩倉大使と共に欧米を巡遊して、その燦然たる文明の諸施設に驚嘆し、殖産興業に依る富国強兵の大策を、土産として帰朝した大久保利通の眼には、征韓派の主張は、時代知らずの書生論としか映らなかつたのであらう。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫
しかも、戦勝日本の実力を築いたものは、大久保利通に依つて指導された殖産興業に依る富国強兵政策であつた。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫
余の国人に捨てられしよりは然らず、余の実業論は何の用かある、誰か奸賊の富国策を聴かんや、余の教育上の主義ならびに経験は何かある、誰か子弟を不忠の臣に委ぬるものあらんや、余はこの土に在てこの土のものにあらず、この土に関する余の意見は地中に埋没せられて、余は目もなき口もなき無用人間となりたり。
内村鑑三 基督信徒のなぐさめ 青空文庫
多年の因習、一朝に一洗することは不可能であるとしても、新興国の当路者がここに意を致すことなくんば、富国はともあれ、強兵の実は遂に挙がるまいと思われる。
岡本綺堂 綺堂むかし語り 青空文庫
先に触れたように、明治の支配者が社会に対して抱いた観念は、何処までも彼等の利害を主眼とした富国強兵を主題としていた。
宮本百合子 私たちの建設 青空文庫
花圃の小説中最も愛らしく聰明な婦人と思われている女主人公は、日本の富国強兵の伴侶として、その内助者としての女性の生活を最も名誉あるものと結論しているのである。
宮本百合子 私たちの建設 青空文庫
これは日本の教育が人類的福祉の見地に立たず富国強兵政策によっていたからであった。
宮本百合子 今日の日本の文化問題 青空文庫