卓逸
たくいつ
名詞形容動詞
標準
preeminence
文例 · 用例
まったくいつもとはどこも変った顔ではなかったが、内心彼は愕然としていた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
まったくいつもそんなことを考えては千鶴子に近づいていた報いが、やはり一度はこんな風に来なければならぬのかもしれぬと、矢代も瞑目する思いで静まるばかりだった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
その目にはドロンドロンと変な焔が吹きあげていて、まったくいつ六尺棒が襲いかかるかはかりがたい殺気がこもっている。
— 坂口安吾 『餅のタタリ』 青空文庫
そしてまったくいつ死んでもよい状態にあった。
— 永井隆 『長崎の鐘』 青空文庫
すると、君はまったくいつもと変らない顔や態度でいるじゃないか。
— 山川方夫 『あるドライブ』 青空文庫
というのは、たとえば、理性を完全に保ちながら無意義を欲するのは、みすみす理性に逆らって自分の害になることを望む結果になるので、そんなことをする馬鹿はないからである……まったくいつかそのうちには、いわゆる自由意志の法則が発見されるだろうから、すべての意欲や理性判断が本当に細かく計上されるかもしれない。
— ЗАПИСКИ ИЗ ПОДПОЛЬЯ 『地下生活者の手記』 青空文庫
不断は賑やかに、大勢の奴隷たちが往き交っている本邸の中も、そこに奴隷たちの姿はありながら、そこはまったくいつもとは違って、何とも言えぬしめやかさ……常の日よりも一倍ざわめきながら、言わば満邸涙に打ち湿っているとでも言ったような調子だったのであります。
— 橘外男 『ウニデス潮流の彼方』 青空文庫
「まったくですね、まったくいつもなにか落し物をしたような顔つきですよ」彼はくすくす笑う。
— 山本周五郎 『半之助祝言』 青空文庫
作例 · 標準
彼のピアノ演奏は、同年代の誰よりも卓逸している。
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その工芸品は、細部まで卓逸した技術が注ぎ込まれており、息を呑む美しさだ。
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卓逸した指導力を持つ監督のおかげで、チームは初の全国大会出場を決めた。
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