諸相
しょそう
名詞
標準
various aspects
文例 · 用例
彼の好色物に現われた性生活の諸相の精細な描写記録は、この人間界の最も深刻な事実を事実として客観的に集輯したものであるには相違ないが、彼がそういうものを著述する際における彼の態度が、果して動物の観察者が動物の生活を記載する場合と同じものであったかどうかは疑問である。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫
先生の俳句を味わう事なしに先生の作物の包有する世界の諸相を眺める事は不可能なように思われる。
— 寺田寅彦 『夏目先生の俳句と漢詩』 青空文庫
それで以下にまず日本の自然の特異性についてきわめて概略な諸相を列記してみようと思う。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
こういうふうに、互いに相容れうる範囲内でのあらゆる段階に分化された諸相がこの狭小な国土の中に包括されているということはそれだけでもすでに意味の深いことである。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
「春雨」「秋風」は日本人には直ちにまた人生の一断面であって、それはまた一方で不易であると同時に、また一方では流行の諸相でもある。
— 寺田寅彦 『俳句の精神』 青空文庫
日常茶飯の世界のかなたに、常識では測り知り難い世界がありはしないかと思う事だけでも、その心は知らず知らず自然の表面の諸相の奥に隠れたある物への省察へ導かれるのである。
— 寺田寅彦 『化け物の進化』 青空文庫
以上紹介したところによって、私はルクレチウスの根底に存する科学的精神の一般的諸相と、彼の元子説のおもなる前提ならびにその運用方法の概念だけを不完全ながら伝えることができたように思う。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
こういうふうに考えて来ると、ほとんどあらゆる種類の文学の諸相は皆それぞれ異なる形における実験だと見られなくはない。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
作例 · 標準
この問題は、諸相を考慮して判断する必要がある。
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