正本
しょうほん
名詞
標準
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文例 · 用例
そこで第一部は未正誤本が五百部世間に流布していて、その他は象嵌済の正本なのである。
— 森鴎外 『訳本ファウストについて』 青空文庫
それは公証人役場には証書の原本が備付けてあるから、いざと云ふ日にはそれが物を言ふけれど、この正本さへ引揚げてあれば、間貫一いくら地動波動したつて『河童の皿に水の乾いた』同然、かうなれば無証拠だから、矢でも鉄砲でも持つて来いだ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
正本には近松半二と名をならべて、近松加作と署名するがよからう。
— 岡本綺堂 『近松半二の死』 青空文庫
かの「霜夜鐘」の正本も金さんが又貸しをしてくれたもので、わたしはこの時に初めて芝居の正本というものを読んだのであった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
わたしはこの種の草双紙で「松栄千代田神徳」「日本晴伊賀仇討」「茶臼山凱歌陣立」「天衣紛上野初花」「古代形新染浴衣」そのほかにも幾種を読んだが、小説体に書かれたこの種の物よりも、やはり正本風に書かれた「霜夜鐘」の方が面白いように思われた。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
尤も、それは父や姉や周囲の人たちがそう言うので、わたしも一種の暗示をうけて自然にそう感じたのかも知れないが、とにもかくにも芝居の正本というものを初めて私にあたえてくれたのは、湯屋の番台の金さんである。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
「霜夜鐘」の正本以来、わたしは芝居の正本や筋書を読むのを好むようになったが、どうも普通の芝居見物にゆくのは気が進まなかった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
わたしに対して正本を読むように導いてくれたのは、湯屋の番台の金さんである。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
作例 · 標準
不動産の登記簿謄本は、その物件の所有権を証明する正本として扱われる。
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結婚証明書は、役所に保管されている正本に基づいて発行される。
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契約書には、両者が署名した正本と、各々が保管する副本がある。
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