憔悴
しょうすい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
haggardness
文例 · 用例
丁度先客と對談中であつた彼は、ひどく憔悴して見えた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
子規の葬式の日、田端の寺の門前に立って会葬者を見送っていた人々の中に、ひどく憔悴したような虚子の顔を見出したことも、思い出すことの一つである。
— 寺田寅彦 『高浜さんと私』 青空文庫
私は日々に憔悴し、血色が悪くなり、皮膚が老衰に澱んでしまった。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
悲しい月夜かなしい遠景かなしい薄暮になれば、労働者にて東京市中が満員なり、それらの憔悴した帽子のかげが、市街中いちめんにひろがり、あつちの市区でも、こつちの市区でも、堅い地面を掘つくりかへす、掘り出して見るならば、煤ぐろい嗅煙草の銀紙だ。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
おれはぜつたいぜつめいだ、おれは病気の風船のりみたいに、いつも憔悴した方角で、ふらふらふらふらあるいてゐるのだ。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
ながれてゆく砂と砂との隙間から、蛤はまた舌べろをちらちらと赤くもえいづる、この蛤は非常に憔悴れてゐるのである。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
然し私は自分と同胞の修道士の人達の顏が著しく蒼白く憔悴してゐるのを見た時、また其處に云ひ知れぬ寂しさと惱みの影を見た時、私の胸は怪しく悲しみを覺え、同時に或る驚きを感じた。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
どの顔も蒼く憔悴していた。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
作例 · 標準
長い看病生活の末、彼女はすっかり憔悴して別人のようになってしまった。
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彼は試験の失敗から立ち直れず、憔悴しきった表情で部屋に閉じこもっている。
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過酷な労働環境に身を置き、心身ともに憔悴した彼はついに倒れてしまった。
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