周章狼狽
しゅうしょうろうばい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
consternation
文例 · 用例
その「予想」が現今大概の人の場合に稀薄なのであるし、これは多分「人間像」を見失ふ、つまり「おのづと感じられる面白味」といふものの離散であらうし、それは意志だけの如き意志、謂はば周章狼狽の結果でもあらう。
— 中原中也 『撫でられた象』 青空文庫
しかしこのできるはずのことがなかなか容易にできないのは多くの場合に群集が周章狼狽するためであって、その周章狼狽は畢竟火災の伝播に関する科学的知識の欠乏から来るのであろう。
— 寺田寅彦 『火事教育』 青空文庫
火夫、船丁等の周章狼狽は言ふ迄もない、其内に乘客もく二三|船員の聲も聽える。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
』と一聲吾等は周章狼狽て鐵檻の車の中へ逃込んだが、危機一髮、最後に逃込んだ武村兵曹はまだ其半身が車外にあるのに、殆んど同時に飛付いて來た雄獅子のために、ズボンは滅茶苦茶に引裂かれ、片足の靴は無殘に噛取られて、命から/″\車中に轉び込んだ。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
猛獸羣は不意に驚いて、周章狼狽て逃げ失せる。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
周章狼狽戸外に飛出して見ると、今迄は北斗七星の爛々と輝いて居つた空は、一面に墨を流せる如く、限りなき海洋の表面は怒濤澎湃、水煙天に漲つて居る。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
」 能因法師は、茶店のハチといふ飼犬に吠えられて、周章狼狽であつた。
— 太宰治 『富嶽百景』 青空文庫
いかに無智の輩でも地震がどうして起るかぐらいのことを知らない者のない現代においてさえ、一朝今回のような大地震に遭遇すると、大半は周章狼狽|為すところを知らなかった。
— 田中貢太郎 『日本天変地異記』 青空文庫
作例 · 標準
計算ミスを指摘された担当者は、周章狼狽して言い訳を始めた。
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予想外の落選の報に、選挙事務所のスタッフたちは周章狼狽するばかりだった。
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「落ち着け。周章狼狽しても事態は好転しない。まずは事実を確認するんだ」
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