撓り
しなり
名詞
標準
bending
文例 · 用例
江の撓り、とどまらず、また淀めば。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
棒は倒れも撓りもしません。
— 国枝史郎 『天草四郎の妖術』 青空文庫
藤蔓に頸根を抑えられた櫂が、掻くごとに撓りでもする事か、強き項を真直に立てたまま、藤蔓と擦れ、舷と擦れる。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
沈丁花、山椒、野木瓜、黐それに泉水ちかく老梅の古木が、蜿々として奇なる枝振りを、見事に撓り、屈らせてゐた。
— 正岡容 『異版 浅草燈籠』 青空文庫
撓り按排が実に美的である。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
これらのノブを起点として、ちょうど海星のような塩梅に長くて扁平な腕がそれぞれ五本ずつ飛び出し、それらの先端は三角形のかたちに細まって――中央の樽型から離れていく向きに若干撓りながらほぼ水平に伸びていた。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『魔女の家で見た夢』 青空文庫
蜂の尾と、ラム酒とに、世界は分解されしなり。
— 中原中也 『地極の天使』 青空文庫
開墾地宮沢賢治焦ぎ木のむらはなほあれば山の畑の雪消えて〔以下なし〕 ――――――――青年団が総出にてしだれ桜を截りしなり
— 宮沢賢治 『開墾地』 青空文庫
作例 · 標準
釣り竿の適度な撓りが、大物とのやり取りをスムーズにしてくれる。
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弓道の弓の撓りには、張り詰めた緊張感と独特の造形美がある。
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板の撓りを利用して、スケートボードで高いジャンプを決めた。
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