三文判
さんもんばん
名詞
標準
ready-made seal
文例 · 用例
そして筍の皮を剥ぐように幾枚もの紙を剥がすと真黒になった三文判がころがり出た。
— 有島武郎 『カインの末裔』 青空文庫
字の読めない漁夫たちが、一体何が書いてあるのか知りもしないで三文判を押した雇傭契約書の内容についての説明であった。
— 島木健作 『鰊漁場』 青空文庫
子どもの頃、よく印刷屋の表に立つて、為入れの三文判の出し箱に並んでゐる判の中から、折口とあるのを見つけようとして、折田・折目など言ふ姓に出逢ふばかりなのに、肩身狭い思ひのした事を覚えてゐる。
— 折口信夫 『折口といふ名字』 青空文庫
信用組合へ十四万円おろしに行った女は、三文判だからダメですと云われて、では出直して参ります、と引さがったそうだ。
— 坂口安吾 『フシギな女』 青空文庫
兇行の室内から三文判を探しだして満足したのか、実印をさがしたが見つからなかったのか不明であるが、あれほど信用組合の時間を気にしていたところをみると、三文判で用が足りるものと満足していたのかも知れないね。
— 坂口安吾 『フシギな女』 青空文庫
妙なことに、岩波の編集部が二册購入したところのものには、一册が葛卷義敏といふ四字の印と龍一字の印、一册は葛卷の二字芥川の二字の印、所謂三文判が押してある。
— 芥川龍之介の囘想 『二つの繪』 青空文庫
作例 · 標準
宅配便の受け取りに使うだけなら、百円ショップで買った三文判で十分だ。
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銀行印として三文判を登録するのはセキュリティ上危険だと、窓口でアドバイスを受けた。
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急な書類作成で印鑑が必要になり、駅前の文房具屋に走って自分の名字の三文判を探した。
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