頓悟
とんご
名詞動詞-サ変
標準
sudden enlightenment
文例 · 用例
東洋流の傳記や歴史で見ると、英才頓悟、若くは生れながらに智勇兼ね備はつて居たと云つたやうなものがあつて、俊秀な人は何事も容易に爲し得たかの如く書いてあるが、其れは寧ろ事實の眞を得ないものだと云はねばならぬ。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
虚無を重んじ無為を尚ぶも畢竟この理に外ならず、施為多く思想豊かにして而して高遠なること能はざるは、寧ろ彼の施為なく思想なくして、石火中の大頓悟を楽しむに如かじとすらむ。
— 北村透谷 『心機妙変を論ず』 青空文庫
東洋の伝記や歴史を見ると、英才頓悟(英才は修行無しで直ちに悟る)若しくは生れながらに智勇を兼ね備えていたと云ったようなものがあって、俊秀な人は何事も容易に為し得たかのように書いてあるが、それは寧ろ事実ではないと云わなければならない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
修行なしで忽ち悟りを開く(頓悟)ということは勿論|何の道にも有るだろうが、頓悟の法門は解脱を目的とする仏教の中ですら一禅宗があるだけである。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
人生否定の道にはそういう頓悟頓証も有るだろうが、人生を否定的に見ないで、あくまでも善美な人間世界の建立に、自他共に身心を尽くそうという孔子の道・先王の道に、そのような頓悟は無い筈である。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
頓悟の宗旨の禅宗でさえ、悟後の修行をしなくてはならない。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
日蓮聖人が前代未聞の大闘争につき、最初は利益のために戦いつつも争いの深刻化するに従い、遂に頼るべきものは正法のみであることを頓悟して、急速に信仰の統一を来たすべきことを説いているのは、最終戦争の本質をよく示すものである。
— 石原莞爾 『最終戦争論』 青空文庫
筆にも口にも説き尽すべからざる理想の妙趣は、輪扁の木を断るがごとくついに他に教うべからずといえども、一棒の下に頓悟せしむるの工夫なきにしもあらず。
— 正岡子規 『俳人蕪村』 青空文庫
作例 · 標準
彼は瞑想の末、ある日突然、人生の真理を頓悟した。
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禅宗の教えでは、長年の修行によって頓悟に至ることが目指される。
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その学者は、研究に行き詰まっていたが、ふとした瞬間に頓悟を得て解決の糸口を見つけた。
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