底知れぬ
そこしれぬ
表現形容詞-語幹
標準
bottomless
文例 · 用例
盾に鳴る鋼の音は叫喊の声に和して、傷ついた人は底知れぬ海に落ちて行った。
— 寺田寅彦 『春寒』 青空文庫
ソロモン王の底知れぬ憂愁をうかがひ知り得る唯ひとりの人である。
— 太宰治 『人物に就いて』 青空文庫
世界のあらゆる人間がもつ、宿命の底知れぬ悲哀である。
— 萩原朔太郎 『田端に居た頃』 青空文庫
又は烈しく切り結んでいるうちに、底知れぬ霊的の冷静味がリズム化して流れている事を、客観的にアリアリと感ぜられる。
— 夢野久作 『能ぎらい/能好き/能という名前』 青空文庫
それから間もなく或る人に次第を稽古しているのを聞いたら、何よりも先にそのモノスゴイ大きさの中から感ぜられる底知れぬ妖気に驚かされた。
— 夢野久作 『実さんの精神分析』 青空文庫
二人は底知れぬ谷に墜ち失せたり。
— 国木田独歩 『詩想』 青空文庫
見上ぐる山の巌膚から、清水は雨に滴って、底知れぬ谷暗く、風は梢に渡りつつ、水は蜘蛛手に岨を走って、駕籠は縦になって、雲を仰ぐ。
— 泉鏡花 『栃の実』 青空文庫
空に浮んだおからだが、下界から見る月の中から、この世へ下りる間には、雲が倒に百千万千、一億万丈の滝となって、ただどうどうと底知れぬ下界の霄へ落ちている。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
作例 · 標準
その作家の創造力は底知れぬものがある。
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底知れぬ暗闇が広がる洞窟の奥へと進んでいった。
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彼は底知れぬ探究心で、未知の分野に挑み続けている。
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