奥深い
おくふかい異読 おくぶかい
形容詞頻度ランク #21763 · 青空 825 例
標準
profound
文例 · 用例
すべて原始にあつた如く、今日の人間も尚、冬に於けるあの「先祖の情緒」を記憶して居り、本能の奥深い隅に於て、決して抜くことができないのである。
— 萩原朔太郎 『冬の情緒』 青空文庫
そうして契沖が研究したのは、以前から仮名遣として一般に知られている問題であるに対して、龍麿が見出したのは、これまで何人にも知られず、且つ上代の万葉仮名にのみあって、後の普通の仮名には見られない奥深いものであるという意味で、龍麿はその書を『仮名遣奥山路』と名づけたのであります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
そしてその声が実際幽咽するとでもいうのか、どこか奥深い御殿のずっと奥の方から遥かに響いて来るような籠った声である。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
そんな場所は、普通の記者や探偵の眼が届かない高い、奥深い処に隠れているのであったが、そんな方面の秘密に手蔓の多い私にとっては、かえって便利であったばかりでなく、そんな坩堝の中で彼女と熔け合いに来る紳士たちは皆、別に探索する必要を認めないくらい、世間に知れ渡っている顔である事を発見した。
— 夢野久作 『けむりを吐かぬ煙突』 青空文庫
その光線が流れを染めた加減か、岸近い水にちろちろ影を浸す桜のいろが、河底の奥深いところに在るように見える。
— 岡本かの子 『娘』 青空文庫
「よい、よい、よい」と云うような歩き具合いでお祖母さんがまだ朝の光が届きかねて居るくらい奥深い玄関の廂から出て来た。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
……この度の参宮には、都合あって五二館と云うのへ泊ったが、内宮様へ参る途中、古市の旅籠屋、藤屋の前を通った時は、前度いかい世話になった気で、薄暗いまで奥深いあの店頭に、真鍮の獅噛火鉢がぴかぴかとあるのを見て、略儀ながら、車の上から、帽子を脱いでお辞儀をして来た。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
なぜなら、その本質はどこ迄も一元より更に基本性を帯びた根元の人間感覚では、空虚という絶対感に滅入してしまうより仕方のない奥深いところで結び合う――あのいつぞやあなたと話し合いましたね、ローレンスの文学を構成している性――あれですね。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
deep (of a cave, etc.)
作例 · 標準
例句