大手
おおで
名詞頻度ランク #2685 · 青空 966 例
標準
full length of one's arm (from shoulder to fingertip)
文例 · 用例
夜になると、この筋の根に、一本一本神経が入って大手を振って、のさり、のさり、谷の中を歩きそうだ。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
前の峰からは、大残雪が横尾の谷へと白く走っている、御幣岳からずり下りに、梓川の方へと立て廻わす大岩壁は、屏風岩とも、仙人岩とも言うそうで、削ったようなのが、大手をひろげて立ち塞がっている、東の空にピラミッド形をしてそそり立っているのは、常念岳らしい。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
だれでも目につく大室山を先手にして、その後に寄り添って、長尾山、片蓋山、天神山、弓射塚、臼山など、富士山を御本丸として大手からめ手に、火山の出城を築きあげている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
ロレンツのごとき優れた老大家は疾くからこの問題に手を附けて、色々な矛盾の痛みを局部的の手術で治療しようとして骨折っている間に、この若い無名の学者はスイスの特許局の一隅にかくれて、もっともっと根本的な大手術を考えていた。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
(吉川惣一郎は今日の改名した大手拓次で、近頃「近代風景」で大に活動されてる詩人である。
— 萩原朔太郎 『追憶』 青空文庫
そして、大手を振って歩いている。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
此の町出外れに、森見えてお城の大手。
— 泉鏡太郎 『城の石垣』 青空文庫
それへ向って二|町ばかり、城の大手を右に見て、左へ折れた、屋並の揃った町の中ほどに、きちんとして暮しているはず。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
作例 · 標準
例句