粗製品
そせいひん
名詞
標準
inferior goods
文例 · 用例
もしも需要者のほうで粗製品を相手にしなければ、そんなものは自然に影を隠してしまうだろう。
— 寺田寅彦 『断水の日』 青空文庫
ここは、女工が二十人、男工が十五人の小さなセルロイド工場で、鉛のように生気のない女工さんの手から、キュウピーがおどけていたり、夜店物のお垂げ止めや、前芯帯や、様々な下層階級相手の粗製品が、毎日毎日私達の手から洪水の如く市場へ流れてゆくのだ。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
こゝは、女工が二十人、男工が十五人の小さなセルロイド工場、鉛のように生気のない女工さんの手から、キュウピーがおどけて出たり、夜店物のお垂げ止めや、前帯芯や、様々な下層階級相手の粗製品が、毎日毎日私達の手から洪水の如く流れて行く。
— 林芙美子 『放浪記(初出)』 青空文庫
そのかはりにまた、そのころの西洋鏡――硝子のときたらば粗製品で、どれにうつして見ても顏が違つてゐるのです。
— 長谷川時雨 『鏡二題』 青空文庫
丘田医師はかねてヘロインを手にしてからというものは、パントポンの代りに、この粗製品を使って世間を胡魔化していたことは、帆村の調査によって証拠だてられたところだ。
— 海野十三 『ゴールデン・バット事件』 青空文庫
是れ現代の家庭に在っては台所で使う鍋釜のたぐいも悉く廉価なる粗製品となり、破損すれば直様古きを棄てて新しきを購うようになった為めであろう。
— 永井荷風 『巷の声』 青空文庫
油絵具でも、カドミウムの黄といえば、ルフランの品でも、日本の粗製品でも、成分は同じである。
— 中谷宇吉郎 『画業二十年』 青空文庫
由来日本人は明代の粗製品に無理のない「美」を発見して、それに鑑賞上、重きを置いている風習がある。
— 北大路魯山人 『古器観道楽』 青空文庫
作例 · 標準
この店は、粗製品ばかりを安価で販売しており、品質に疑問がある。
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粗製品を大量に仕入れても、長期的には店の信頼を損ねることになるだろう。
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消費者は、安さだけでなく、品質もしっかり確認して、粗製品に騙されないように注意すべきだ。
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