粗製濫造
そせいらんぞう
名詞
標準
mass production of inferior goods
文例 · 用例
評判の好かつた水蔭の短篇小説も、粗製濫造に陥つて、いつとなく段々声価を失つて了つた。
— 田山録弥 『明治文学の概観』 青空文庫
だから日本のように非常に短い時間に、非常に沢山のフィルムを、営利会社が有っている映画館の需要を充たすために粗製濫造をする、そういう悲劇は製作者にとってないわけである。
— 宮本百合子 『ソヴェト・ロシアの素顔』 青空文庫
蟹の鑵詰は外國貿易品として有望だが、本年は「粗製濫造」が多いこと。
— 放浪 『泡鳴五部作』 青空文庫
ぶちこはしてしまふことも出來ない粗製濫造品、自分だからといふので生かしつづけようとする矛盾さ――まあそんな疳癪です。
— 長谷川時雨 『鏡二題』 青空文庫
それも、結局、「何を善いといふか」の問題になるが、例へば、警察網が完備し、粗製濫造品が世界の市場を脅やかし、外遊客がゲイシヤと人力車に感心するといふやうなことを指すのだとしたら、それはもう、美しい弱点とは云へなくなる。
— 岸田國士 『日本に生れた以上は』 青空文庫
新開地の興味は、粗製濫造の模擬都市であるところから発するのであつて、その安手なといふ印象は、特に金をかけないからではなく、都市建設の文化的能力を欠いだ手合によつて次ぎ次ぎに偽物が積み重ねられて行くからである。
— 岸田國士 『都市文化の危機』 青空文庫
粗製濫造も品物によりけりで、この安つぽさは、これを作つた人間の、身のほどを弁へぬ思ひ上りから来るのです。
— ――力としての文化 第一話 『文化とは』 青空文庫
同じく、文化を名目とはするものゝ、珍らしい、特志の出版家でもないかぎり、出版は、資本主義機構上の企業であり、商業であり、商品であり、また今日の如く、大衆を顧客とするには、著者の趣味如何にかゝわらず、粗製濫造も仕方のないことになるのです。
— 小川未明 『書を愛して書を持たず』 青空文庫
作例 · 標準
粗製濫造された安価な製品は、すぐに壊れてしまい、消費者の信頼を失う。
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粗製濫造は、ブランドイメージを著しく損なうだけでなく、環境にも負荷をかける。
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消費者は、粗製濫造品を避け、信頼できるメーカーの製品を選ぶべきだ。
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