時好
じこう
名詞
標準
fad
文例 · 用例
そして、その歌はお前が家にゐる時好んで口ずさむあの歌だつた。
— 南部修太郎 『疑惑』 青空文庫
この作がそれほどに人気を得たのは、前に云った豊国の挿絵が時好に投じたのと、もう一つには人気俳優の八代目団十郎が児雷也を勤めたと云うことにも因るらしい。
— 岡本綺堂 『自来也の話』 青空文庫
すると、あの時好きになったの……?
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
しかも若い人に似合わず落ち付き払って、行くべき路を行って、少しも時好を追わない。
— 夏目漱石 『長塚節氏の小説「土」』 青空文庫
七日、辛酉、相模次郎朝時主、女事に依りて御気色を蒙る、厳閤又義絶するの間、駿河国富士郡に下向す、彼の傾公は、去年京都より下向す、佐渡守親康の女なり、御台所の官女たり、而るに朝時好色に耽り、艶書を通ずと雖も、許容せざるに依り、去夜深更に及びて、潜かに彼局に到りて誘ひ出すの故なりと云々。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
姫はふと基督再生祭前のこの頃閉館中なる羅馬の畫廊の事を思ひ出でゝ、かゝる時好き傳を得て往き看ば、いと面白かるべしといふに、姫の願としいへば何事をも協へんとおもふわれ、幸にボルゲエゼの館の管守、門番など皆識りたれば、そは容易き事なりとて、あくる朝姫と媼とを伴ひ往かんことを約しつ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
目出た目出たが三つ重なった日だった故、長者大いに喜んで、舎利弗らに飯を供し、おわって舎利弗呪願していわく、今日良時好報を得、財利楽事一切集まる。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
水戸義公の湊川の碑、鳩巣の義人録、これ當時好一對の美事也。
— 大町桂月 『豐島ヶ岡』 青空文庫
作例 · 標準
若者の間で流行しているファッションは、まさに時好を反映したものだ。
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時好を追うだけでなく、長く愛される普遍的なデザインを追求したい。
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かつて一世を風靡したあの店も、時好の変化とともに客足が遠のいてしまった。
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