極盛
きょくせい
名詞形容動詞
標準
climax
文例 · 用例
文学の極衰極盛を言ふもの、今に之れありと聞く、余は極衰論者に其極衰のいはれを聞かんことを願ひ、極盛論者に其極盛の理をきかん事を望む、我邦未来の文学をいかにせばや。
— 北村透谷 『「歌念仏」を読みて』 青空文庫
その一に曰く、「化政極盛日。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
一年後の蘆溝橋事件の勃発を目前にして、軍国日本がその極盛期にあった時代のこととて、御警護なども並大抵のことではなく、すべてが物々しい雰囲気につつまれていた。
— 中谷宇吉郎 『雪今昔物語』 青空文庫
が、しかし、諸国の富がことごとく川のごとくに羅馬へ流れ込んだために、羅馬は栄華の極盛に達し国民は相次いで華美逸楽へと趨った結果、当初の剛健勇武なる民は国を挙げて文雅|懦弱な国民となり、その挙句がついに国を亡ぼしてしまったということになるのであります。
— 橘外男 『ウニデス潮流の彼方』 青空文庫
いずれにせよ、先程も申し上げましたとおり、当時の羅馬は造船技術の最も発達していた極盛時であり、船を選び取るのは勢威並ぶものなき総督のペレニウスでありますから、オスチアを船出した巨船六隻と申すのはさぞがし当時の粋を抜いた、最優秀船であったろうと考えられるのであります。
— 橘外男 『ウニデス潮流の彼方』 青空文庫