極性
きょくせい
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #42085 · 青空 18 例
標準
polarity
文例 · 用例
生れてはじめての執拗な積極性である。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
そうして、甘味を常態と考えて、対他的消極性の方向へ移り行くときに、「いき」を経て渋味に到る路があることに気附くのである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
また、O、P、甘味、派手の矩形は積極性、O、P、渋味、地味の矩形は消極性を表わしている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
」「僕の積極性は、母の育て方で三分の一はマイナスにされてますから」 かの女はこの青年のこれだけ整った肉体の生理上にも、何か偏ったものがあるのではないかと考えてみた。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
それから藤原氏三代百余年間の平泉の栄華があり、文治五年、源頼朝に依つて奥州は平定せられ、もうその頃から、私たちの教科書はいよいよ東北地方から遠ざかり、明治維新にも奥州諸藩は、ただちよつと立つて裾をはたいて坐り直したといふだけの形で、薩長土の各藩に於けるが如き積極性は認められない。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
極性な朱でござったろう、ぶちまけた甕充満のが、時ならぬ曼珠沙華が咲いたように、山際に燃えていて、五月雨になって消えましたとな。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
批判はあっても、自分の生活に直接むすびつける積極性の無いこと。
— 太宰治 『女生徒』 青空文庫
わたくしはこのおじさんから、わたくしが他の男から取出さなかった純性に燃えたものを引出すほど、わたくしの女なるものは成長したらしいですが、なおこのおじさんがわたくしを独占するには若さと積極性が足りませんでした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
極性(きょくせい、英語: polarity)は、一般に、特定の方向に沿ってその両極端に相対応する異なった性質を持つことを指す。 物理学及び化学の用語としては、原子間の結合や分子内で正負の電荷に偏りがあること。「極性分子」を参照。 生物学の用語としては、以下のように分野により多義である。 A. 発生生物学において、細胞(細胞極性)・細胞集団・組織・個体(軸性)何れかのレベルで1つの方向に沿って、その各部相互の相対的位置関係に関連して、形態的/生理的特性の差異を示すこと。「胚発生における極性」も参照。 a. 形態的に、細胞内の細胞小器官に方向性があるとき、細胞内の性質や粒子に偏りがあるとき。例:腺上皮の細胞で核は基部付近に中心体は表面付近に位置すること、両生類の成熟卵で核は動物極に近く表層色素層が動物半球に分布していることなど。 b. 生理的/細胞化学的に、卵の細胞質内における濃度勾配に明確な方向性があるとき。例:酸化還元や酸素消費、メルカプト基、母性mRNAの濃度勾配など。 c. 形態形成において、動的/解剖学的に方向性が認められるとき。例:プラナリアの切片の再生において、前方から頭部、後方から尾部が発生する現象など。「再生 (生物学)」も参照。 B. ある形質の形質状態間の遷移順序の進化方向。分岐分類学や進化分類学において、系統解析の前には形質進化の極性を推定することが必要であり、外群比較、化石記録、個体発生などの情報が用いられる。 言語学の用語としては、叙述を肯定するか否定するかという要素のことを指す。「極性 (言語学)」を参照。
出典: 極性 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0