無瞋
むしん
名詞
標準
non-anger
文例 · 用例
また相方|黛のむしんをも、折々は聴いて遣らなくてはならなかった。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
文吉は、砂地の上に寝そべつたまま、むしんに、口笛を吹いてゐました。
— 土田耕平 『さがしもの』 青空文庫
「誰ですか」「あら、もう出ちゃったの」「いまのは誰ですか」「心配しなくっても大丈夫、兄のところへむしんにでも来たんでしょ、おちぶれた恰好をして、あたしも見たことのない人よ」 新八は坐った。
— 第一部 『樅ノ木は残った』 青空文庫
たんば老人だけは、彼の話をまじめに聞いてくれるし、ときたま困って少額のむしんをすれば、こころよく貸してもくれるのであった。
— 山本周五郎 『季節のない街』 青空文庫
昼の客は各種の相談ごとが多く、夜の客は殆んどが金銭問題、――というよりもむしんであった。
— 山本周五郎 『季節のない街』 青空文庫
この「街」で金銭を借りることのできるのは老人だけであるし、むしんにいって断わられたという例はないようだ。
— 山本周五郎 『季節のない街』 青空文庫
作例 · 標準
無瞋は仏教における「三善根」の一つで、怒りを抑え慈しむ心のことだ。
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どんなに罵倒されても微笑みを絶やさない、彼の無瞋の姿勢に感服した。
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心を穏やかに保つ修行を重ね、ようやく無瞋の境地に近づけた気がする。
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