殺伐
さつばつ
形容詞-たる副詞-と形容動詞頻度ランク #44548 · 青空 277 例
標準
brutal (atmosphere, society, etc.)
文例 · 用例
大概は勇ましくまた殺伐な戦闘や簒奪の顛末であるが、それがただの歴史とはちがって、中にいろいろな対話が簡潔な含蓄のある筆で写されていたり、繊細な心理が素朴な態度でうがたれていたりするのをおもしろいと思った。
— 寺田寅彦 『春寒』 青空文庫
一種凄い殺伐な空気が、酔どれの心臓のように波打っていた。
— 梶井基次郎 『不幸』 青空文庫
豪胆で殺伐なことが好きで、よく銃剣を振るって、露西亜人を斬りつけ、相手がない時には、野にさまよっている牛や豚を突き殺して、面白がっていた、鼻の下に、ちょんびり髭を置いている屋島という男があった。
— 黒島傳治 『雪のシベリア』 青空文庫
殺伐な荒仕事は彼の荒んだ感情を慰めた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
」 中津の殺伐な眼は、舌なめずりでも始めそうにかゞやいた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
殺伐な、無味乾燥な男ばかりの生活と、戦線の不安な空気は、壁に立てかけた銃の銃口から臭う、煙哨の臭いにも、カギ裂きになった、泥がついた兵卒の軍衣にも現れていた。
— 黒島傳治 『前哨』 青空文庫
之によつて見ても、若し侠客の本領は此の殺伐の点にのみ存する様に見るならば夫れは大なる間違ひである。
— 幸田露伴 『侠客の種類』 青空文庫
滝太はその可愛い、品のある容子に似ず、また極めて殺伐で、ものの生命を取ることを事ともしない。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
作例 · 標準
戦場の殺伐とした雰囲気は、兵士たちの心を蝕んでいった。
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都市部では、殺伐とした社会情勢が人々の不安を煽っていた。
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「こんな殺伐とした場所には、もう二度と来たくない。」
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