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無名指

むめいし
名詞
1
標準
ring finger
文例 · 用例
いつか自分の手指の爪の発育が目立って悪くなり不整になって、たとえば左の無名指の爪が矢筈形に延びたりするので、どうもおかしいと思っていたら、そのころから胃潰瘍にかかって絶えず軽微な内出血があるのを少しも知らずにいたのであった。
寺田寅彦 破片 青空文庫
左の手はしょっちゅう洋袴のポケットへ入れていましたが、胸のハンカチを取出すとき、案外白い大きい手の無名指にエンゲージリングの黄ろい細金がきらりと光ったのを覚えています。
岡本かの子 扉の彼方へ 青空文庫
見え隠れにあとを跟けて、その夜金竜山の奥山で、滝さん餞別をしようと言って、お兼が無名指からすっと抜いて、滝太郎に与えたのが今も身を離さず、勇美子が顔を赤らめてまで迫ったのを、頑として肯かなかった指環なのである。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
」柳眉を逆立て、星眼血走り、我と我手に喰附けば、右の無名指に二個嵌めたる宝石入の指環を噛みて、あっと口を蓋えるとたん、指より洩れて鮮血たらたら、舌を切りぬ。
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
娘は俯向いて、型のようにちょっと無名指の背の節で眼を押えた。
岡本かの子 河明り 青空文庫
美和子は、相手が何人か分らないので、ただニコニコ笑っていたが、その婦人の右の手の無名指に輝いている五キャラットはありそうな燦爛たるダイヤに驚いて目を刮っていると、パンを取り上げた左の手にも、同じくらいの石が光っているのを見つけて、(アッ)という叫び声を、口の中で、やっと噛み殺したのであった。
菊池寛 貞操問答 青空文庫
その行く時彼の姿はあたかも左の半面を見せて、団欒の間を過ぎたりしが、無名指に輝ける物の凡ならず強き光は燈火に照添ひて、殆ど正く見る能はざるまでに眼を射られたるに呆れ惑へり。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
然し今日は大変|貴方のお世話になりまして、お蔭様で私も……」「あれ、飛んでもない事を有仰います」 貴婦人はその無名指より繍眼児の押競を片截にせる黄金の指環を抜取りて、懐紙に包みたるを、「失礼ですが、これはお礼のお証に」 静緒は驚き怖れたるなり。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
作例 · 標準
彼女の左手の無名指には、婚約者から贈られたダイヤモンドの指輪が輝いていた。
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ピアノの練習中、無名指の動きが思うようにいかず、何度も同じフレーズを繰り返した。
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無名指は薬指とも呼ばれ、古くから心臓とつながる特別な指だと信じられてきた。
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