凶状持ち
きょうじょうもち
名詞
標準
person with a criminal record
文例 · 用例
竹柴館の夜に葉子は倉地を極印付きの凶状持ちにまでした事を知った。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
が、けんぺき茶屋の女中上がりの、莫連者のお弓は、市九郎が少しでも沈んだ様子を見せると、「どうせ凶状持ちになったからには、いくらくよくよしてもしようがないじゃないか。
— 菊池寛 『恩讐の彼方に』 青空文庫
このいれずみでもわかるとおり、八丈島流しの凶状持ちが互いにしめし合わせて、騒動につけ込みながら荒かせぎしているにちげえねんだ。
— のろいのわら人形 『右門捕物帖』 青空文庫
いいえ、そうではありません、人殺しの凶状持ちが、あのお寺へ逃げ込んだのだそうです。
— 他生の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「たとえ相手が泥棒だって、凶状持ちだって、……でも大丈夫よおばさん、そんな人でないことは慥からしいから」 おむらは溜息をついた。
— 山本周五郎 『追いついた夢』 青空文庫
俺の働いている現場へ、ここの警察の者が来るには来るのだが、凶状持ちが逃げこんじゃいないかとたえず調べに来るデカの応対役が、なんとこの俺なんだから世話はない。
— 高見順 『いやな感じ』 青空文庫
どっちみち凶状持ちとなった身だ。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
こいつは日本左衛門と秤量に掛けてどッちともいえない凶状持ち、秦野屋という老賊ではないかと。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫