前科者
ぜんかしゃ異読 ぜんかもの
名詞
標準
former convict
文例 · 用例
丁度多くの前科者が、前身について言はれることを恐れるやうに、君も病的にそれを恐れ、君の自敍傳から抹殺しようと考へてる。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
三十歳をすぎている小使は、過去に暗い経歴を持っている、そのために内地にはいられなくて、前科者の集る西伯利亜へやって来たような男だった。
— 黒島傳治 『穴』 青空文庫
「うそをつけ、前科者だと。
— 宮沢賢治 『かしわばやしの夜』 青空文庫
それに連れて村の納税や、衛生の成績がグングン良くなるばかりでなく、以前は山向うの隣県へ逃込もうとして、よくこの村を通過していた前科者などが、今では草川巡査の眼が光っているためにチットモ通らなくなった……という噂まで立つようになっていた。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
むろん高飛をする前科者か何かが旅費に窮するか何かしての所業であろう。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
犯人は区長と、一知と、ルンペンと、前科者と……」「ハハア。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
近まわりの村々を刑事がまわって、行動の疑わしい者や、変った出来事を一々調べ上げたが、元来、朴実な人間たちと、平和な村政で固まっている村々には、二三羽の鶏の紛失や、一尺か二尺の地境の喧嘩が問題になっている位のことで、前科者らしい者は勿論、素行の疑わしい者すら居なかった。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
……やはり久しくこの辺を通らなかった兇悪な前科者が、通りがかりに遣付けた仕事だろう……。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
作例 · 標準
社会は前科者が更生し、新たな人生を歩めるよう支援すべきだ。
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その店では、過去に前科者だった人々を積極的に雇用している。
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彼は前科者であることを隠さず、地域活動に尽力している。
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