階差
かいさ
名詞
標準
difference
文例 · 用例
講述する耕作法その物は、かいさ詰らぬものであるが、農学士は心理的には、甚だ発達してゐて、聴いてる方では、耕作法としては何が何やら分らぬ乍ら、なんだか好いことを教へて呉れつゝあるやうに思はれてならないといふ場合である。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
「豚のやつは脂肪でできた、厚さ一寸の外套を着てるんだもの、暖かいさ。
— 宮沢賢治 『フランドン農学校の豚』 青空文庫
ふところをかいさぐれば常に叱りたまうなり。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
しかし非常に年を取ったばあさんなどがごちそうを食うときに鼻汁ばかりか涙まで流すのはあれはどういうのだかいささか神秘的である。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
その手で襟を繕って、扱帯の下で褄を引合わせなどしたのであるが、心には、恐ろしい夢にこうまで疲労して、息づかいさえ切ないのに、飛んだ身体の世話をさせられて、迷惑であるがごとき思いがした。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
なぜって、そう言わなければ、ばかものあつかいされて、おなかをぶたれてしまいますからね。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『ナイチンゲール』 青空文庫
ふところをかいさぐれば常に叱りたまふなり。
— 泉鏡花 『竜潭譚』 青空文庫
私なんか、そんな馬鹿あつかいされて敗北するのがわかっていながら、お母さんや皆に反対してまで自分の考えかたを伸ばすことは、できない。
— 太宰治 『女生徒』 青空文庫