翻る
ひるがえる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to flutter (in the wind)
文例 · 用例
理由のない不安と憂鬱の雰囲気のようなものが菖蒲や牡丹の花弁から醸され、鯉幟の翻る青葉の空に流れたなびくような気がしたものである。
— 寺田寅彦 『五月の唯物観』 青空文庫
躯低く、頭禿げて、式ばかりの髷に結いたる十筋右衛門は、略画の鴉の翻るに似たり。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
身体に燃えるぬめりを水で扱き取ろうとして異様に翻り、翻り、翻る。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
直ぐに御歩行かと思うと、まだそれから両手へ手袋を嵌めたが、念入りに片手ずつ手首へぐっと扱いた時、襦袢の裏の紅いのがチラリと翻る。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
――「左右へ傾く舷へ、流が蒼く搦み着いて、真白に颯と翻ると、乗った親仁も馴れたもので、小児を担いだまま仁王立。
— 泉鏡花 『薬草取』 青空文庫
中立旗が門の所に翻る。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
その旗のをかしく風に翻るさま、衣の紐などの如く見えき。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
父なる神は、古の畫工の作れる如く羽ある童に擔はれたるにはあらで、その肢體の上、その風に翻る衣裳の上に、許多の羽ある童を載せつゝ、水の上を天翔り給ふ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
作例 · 標準
校庭の掲揚台では、校旗が春の風に吹かれて翻っている。
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マントを翻して走り去る姿が、まるで映画のヒーローのようだった。
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海風を受けて翻るカーテンの隙間から、青い海が見えた。
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標準
to turn over
作例 · 標準
水面に魚が躍り、白い腹がキラリと翻った。
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彼は空中で身を翻すと、見事な着地を決めてみせた。
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寝返りを打つたびに、毛布が翻って冷たい空気が入り込む。
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標準
to suddenly change (attitude, opinion, etc.)
作例 · 標準
彼の態度は、上司が現れた途端にコロリと翻った。
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形勢が翻り、それまで守勢だったチームが一気に反撃に出た。
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世論が翻るのを恐れて、政府は慎重に言葉を選んでいる。
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