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靡く

なびく
動詞-五段-カ行動詞-自動詞
1
標準
to bend
文例 · 用例
城の塀乾きたり風の吹く草|靡く丘を越え、野を渉り憩ひなき白き天使のみえ来ずやあはれわれ死なんと欲す、あはれわれ生きむと欲すあはれわれ、亡びたる過去のすべてに涙湧く。
中原中也 山羊の歌 青空文庫
白い吹雪が大原の中を、点々と飛ぶ、大きく畝ねる波系が、白くざわざわと、金剛杖に掻き分けられて、裾に靡く、吹雪は野菊の花で、波系は芒の穂である。
小島烏水 雪中富士登山記 青空文庫
茅草・尾花の布き靡く草の海の上に、櫟・榛の雑木林が長濤のようにうち冠さっていた。
岡本かの子 富士 青空文庫
辻の、この辺で、月の中空に雲を渡る婦の幻を見たと思う、屋根の上から、城の大手の森をかけて、一面にどんよりと曇った中に、一筋真白な雲の靡くのは、やがて銀河になる時節も近い。
泉鏡花 国貞えがく 青空文庫
ふわ/\と其処へ靡く、湯気の細い角の、横に漾ふ消際が、こんもりと優い鼻を残して、ぽつと浮いて、衣絵さんの眉、口、唇、白歯。
泉鏡太郎 続銀鼎 青空文庫
」と振向き状に、ぶつきら棒に立つて、握拳で、額を擦つたのが、悩乱した頭の髪を、掻※りでもしたさうに見えて、煙の靡く天井を仰いだ。
泉鏡太郎 続銀鼎 青空文庫
ひら/\と揚がり、ひら/\と伏して、炉に靡く
泉鏡太郎 十和田湖 青空文庫
風が吹けば塀外の柳が靡く
寺田寅彦 青空文庫
作例 · 標準
秋の夕暮れ、黄金色の稲穂が風に吹かれて一斉に靡いている
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湖畔の柳の枝が、水面に向かってしなやかに靡く様子はとても情緒がある。
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草原の草が波打つように靡くのを見て、風の通り道がはっきりと分かった。
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2
標準
to yield to
作例 · 標準
彼は決して権力に靡くことなく、自分の信念を最後まで貫き通した。
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時代の流行に靡くのは簡単だが、自分らしさを失わないことも大切だ。
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甘い言葉に靡いてしまいそうになったが、冷静に判断して断ることにした。
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靡く(なびく) — 幻辞.com