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麻糸

あさいと異読 まし
名詞
1
標準
hemp yarn
文例 · 用例
西洋人の曲馬師らしいのが居てそれが先ずセロを弾く、それから妙な懸稲のようにかけ渡した麻糸を操るとそれがライオンのように見えて来る。
寺田寅彦 夢判断 青空文庫
麻糸の簾がライオンになる件だけは解釈の糸口が見付からない。
寺田寅彦 夢判断 青空文庫
陳列品の中に獅子舞の獅子の面が二点あったが、その面に附いている水色に白く水玉を染出した布片に多分|鬣を表わすためであろう、麻糸の束が一列に縫いつけてある。
寺田寅彦 夢判断 青空文庫
その麻糸の簾形に並んださまが、自分の夢に見た麻束の簾とよほどよく似ているのでちょっと吃驚させられた。
寺田寅彦 夢判断 青空文庫
のみならず麻糸の場合よりはすべての事柄が更に複雑である事は云うまでもない。
寺田寅彦 地震雑感 青空文庫
その後桂はついに西国立志編を一冊買い求めたが、その本というは粗末至極な洋綴で、一度読みおわらないうちにすでにバラバラになりそうな代物ゆえ、彼はこれを丈夫な麻糸で綴じなおした。
国木田独歩 非凡なる凡人 青空文庫
ただ一つのおもしろかったのは、麻糸か何かの束を黄蝋で固めた松明を買わされて持って行ったが、噴気口のそばへ来ると、案内者はそれに点火して穴の上で振り回した。
寺田寅彦 案内者 青空文庫
ただ老夫婦の枕元に古い、大きな紺絣の財布が一個落ちていたのを取上げてみると、中味は麻糸に繋いだ大小十二三の鍵と、数十枚の証文ばかりであった。
夢野久作 巡査辞職 青空文庫
作例 · 標準
麻糸の例文