方便
たずき異読 たづき・たつき・たどき
名詞多音語頻度ランク #26361 · 青空 709 例
標準
living
文例 · 用例
」 弟は甘え気味で、私に「僕でも方便といふことを知つてる」といふことを知らせたいらしく言つた。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
しかし太陽も満天の恒星も全く動かぬというのは、実は、嘘ではないまでも人を見て法を説く小乗の方便である。
— 寺田寅彦 『宇宙の二大星流』 青空文庫
私はある種の装飾的の絵は実際そうした方が審査員にも作家にもまた観賞者にも双方便宜ではないかと考えている。
— 寺田寅彦 『帝展を見ざるの記』 青空文庫
そうして古い意味での deterministic な考え方は一つのかりの方便としてしか意味をもたなくなって来た。
— 寺田寅彦 『量的と質的と統計的と』 青空文庫
ただ不幸にしてこの場合には物理学の場合のように確実な物理の方則に準拠した「補正」の代わりに、個々の記者のいわゆる常識による類型化の主観的方便によるよりほかに一つもたよりになるような根拠がないからいささか心細いと言わなければならない次第である。
— 寺田寅彦 『ジャーナリズム雑感』 青空文庫
それでこういう方便のうそをついたものであろう。
— 寺田寅彦 『藤棚の陰から』 青空文庫
後でわかった事ですが、沢田先生は、小学校で生徒の受験勉強の事から、問題を起し、やめさせられ、それから、くらしが思うように行かず、昔の教え子の家を歴訪しては無理矢理、家庭教師みたいな形になりすまし、生活の方便にしていらっしゃったというような具合いなのでした。
— 太宰治 『千代女』 青空文庫
夜食を済すと、呼ばずして主人は余の室に来てくれたので、直に目的を語り彼より出来るだけの方便を求めた、主人は余の語る処をにこついて聞いて居たが「一寸お待ち下さい、少し心当りがありますから。
— 國木田独歩 『空知川の岸辺』 青空文庫
作例 · 標準
明日の暮らしを立てる方便もなく、彼は途方に暮れて街を彷徨った。
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慣れない土地で、生活の方便を得るために必死に職を探した。
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彼は細々と内職をすることで、なんとか日々のたずきを繋いでいた。
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