草の根
くさのね
表現名詞頻度ランク #17143 · 青空 264 例
標準
roots of grass
文例 · 用例
なにが悲しいつたつてこれほど悲しいことはない草の根の匂ひが静かに鼻にくる、畑の土が石といつしよに私を見てゐる。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
地面には小石や、硝子かけや、草の根などがいちめんにかがやいてゐた。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
千ヶ滝から峰の茶屋への九十九折の坂道の両脇の崖を見ると、上から下まで全部が浅間から噴出した小粒な軽石の堆積であるが、上端から約一メートルくらい下に、薄い黒土の層があって、その中に樹の根や草の根の枯れ朽ちたのが散在している。
— 寺田寅彦 『浅間山麓より』 青空文庫
砂山が急に崩げて草の根で僅にそれを支え、其下が崕のようになって居る、其|根方に座って両足を投げ出すと、背は後の砂山に靠れ、右の臂は傍らの小高いところに懸り、恰度ソハに倚ったようで、真に心持の佳い場処である。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
また草の根をぶりぶりかき切るのも痛快なものである。
— 寺田寅彦 『路傍の草』 青空文庫
いろいろの草の根の張り方にそれぞれ相違のある事にも気がつく。
— 寺田寅彦 『路傍の草』 青空文庫
これは、紫紺という桔梗によく似た草の根を、灰で煮出して染めるのです。
— 宮沢賢治 『紫紺染について』 青空文庫
おっかさんがにこにこして、おいしい白い草の根や青いばらの実を持って来て言いました。
— 宮沢賢治 『貝の火』 青空文庫
標準
grassroots (e.g. of a political party)