大口
おおぐち異読 おおくち
名詞頻度ランク #14731 · 青空 413 例
標準
big mouth
文例 · 用例
上野へ入れば往来の人ようやくしげく、ステッキ引きずる書生の群あれば盛装せる御嬢様坊ちゃん方をはじめ、自転車はしらして得意気なる人、動物園の前に大口あいて立つ田舎漢、乗車をすゝむる人力、イラッシャイを叫ぶ茶店の女など並ぶるは管なり。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
雲は東から西へと引いたように取れると一天は石灰洞のような大口を開けて、見る見るうちに次第にひろがり、碧い初冬の冴え返った空が、冷たい鯖色をした湖水のようになって、金光ちらりと黒砂に燃え落ちる、黒砂の一線、天に向って走るところ、頂上火口の赭禿げた土は、火を翳したように眩ゆくなる。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
親仁は大口を開いて、(留守におらがこの亭主を盗むぞよ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
はてさて迷惑な、こりゃ目の前で黄色蛇の旨煮か、腹籠の猿の蒸焼か、災難が軽うても、赤蛙の干物を大口にしゃぶるであろうと、そっと見ていると、片手に椀を持ちながら掴出したのは老沢庵。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
真白く酔い痴れた顔が大口を開いて笑っていた。
— 夢野久作 『けむりを吐かぬ煙突』 青空文庫
」と竹内は大口を開けて笑った。
— 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯』 青空文庫
されどかの君は大口開きて笑いたまい、宝丹飲むがさまでつらきかと宣いつつわれらを見てまた大口に笑いたもう。
— 国木田独歩 『おとずれ』 青空文庫
店も何も無いのが、額を仰向けにして、大口を開いて喋る……この学生風な五ツ紋は商人ではなかった。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
boastful speech
作例 · 標準
例句
標準
large amount
作例 · 標準
例句
ウィキペディア曖昧さ回避
大口(おおくち、おおぐち)
名詞
- 大口を叩く — 大げさなことをいうこと。日本では「ビッグマウス」とも呼ばれる(英語の本来の意味とは異なる)。
- 大口袴の略称。
- 大口顧客の略称。大量に商品を買う人。
地名
- 大口町 — 愛知県丹羽郡にある町。
- 大口町 (鹿児島県) — 鹿児島県伊佐郡にあった町。後の大口市の一部。
- 大口市 — 鹿児島県にあった市。現在の伊佐市大口地域。
- 大口 (坂東市) — 茨城県坂東市の地名。
- 大口 (横浜市) — 神奈川県横浜市神奈川区の地名。大口仲町、大口通などを含む。
- 大口 (さいたま市) — 埼玉県さいたま市岩槻区の地名。
関連項目
- 薩摩大口駅 — かつて鹿児島県大口市里(現・伊佐市大口里)にあった九州旅客鉄道(JR九州)山野線の駅。1988年廃止。
- 小口 (曖昧さ回避)
出典: 大口 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0