歌題
かだい
名詞
標準
name of poem
文例 · 用例
さしかざす小傘に紅き揚羽蝶|小褄とる手に雪散りかかる 京の芸子のこつてりした風俗は、作者の好みによく合致したものらしく、第一集乱れ髪の主要テマとなつたと共にそれからも長い間歌題を供給した。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
月ごとの歌題は葉書で通知がありました。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
その証拠には、『千載集』の四季部の歌を、その主題によって分けてみると、『古今』から『詞花』までの歌題と全くかわりはないのであって、新しい題材などは何もないのである。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫
うとくなる人を何とて恨むらむ知られず知らぬ折もありしをこうした歌の出来る人は、恋も知らずに大人になって、歌会の席上恋の歌題を出されて、昔読んだ物語の中の場面などを思いうかべながら蕩冶な感じを歌にまとめようとした多くの人々に比べて、まるで別な精神の径路を歩いていた人に見えるのである。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫
従来は立春・若菜・梅・柳・桜などいう歌題が勅撰集の歌の排列を決めていて、『古今集』この方そうなのだが、『玉葉』『風雅』の著しい点は、そうした歌題が殆ど読者の印象にのぼって来ないくらいにかくされてしまって、そのかわりに天象のけざやかな種々相が、はるかに強く表面に押し出されて来ているのである。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫
考えてみると、あの時分の先生と晩年の先生とは何だかだいぶちがった人のような気がするのである。
— 寺田寅彦 『蛙の鳴声』 青空文庫
どこで飲んだかだいぶ酔っていましたが、私が奥の部屋に臥転んでいると、そこへずかずか入って来まして、どっかり大あぐらをかきました。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
いつか「月蝕のときに、地球の半陰影が見えないのはなぜか」という問題が出た時、いろいろ考えたがよくわからず、結局何かだいぶ無理なこじつけを書いて出した。
— 寺田寅彦 『田丸先生の追憶』 青空文庫
作例 · 標準
この詩集に収録されている歌題は、どれも叙情的で心に響くね。
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文学の授業で、夏目漱石の「坊っちゃん」の歌題について考察した。
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選ばれた歌題の中から、最も響きの良いものを選びたい。
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