季寄せ
きよせ
名詞
標準
dictionary of seasonal words (for haiku and haikai)
文例 · 用例
尠くとも今の所、「季寄せ」「歳時記」というものが制定されず、人々をして人間生活の外に花鳥風月の世界のある事を知るに至らしめない原因があることを思わしめました。
— 高浜虚子 『俳句への道』 青空文庫
斉明天皇の御代に二艘の船に分乗して出掛けた一行が暴風に遭って一艘は南海の島に漂着して島人にひどい目に遭わされたとあり、もう一艘もまた大風のために見当ちがいの地点に吹きよせられたりしている。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
そして、ばたばた近寄つて來た夏繪と敏樹を靜にさせながら、二人を兩方から抱きよせたまま蜂の動作を眺めつゞけてゐた。
— 南部修太郎 『畫家とセリセリス』 青空文庫
やがて台所の片づけ物を済ました奧さんは次の間に寢かしてある子|供の様子をちよつと見てくると、また茶の間へはいつて※て、障子|近くに引きよせた電燈の下で針仕事にとりかゝつた。
— 南部修太郎 『夢』 青空文庫
式部の監視がきびしいので、夜なかの秘密の祈祷の場合にも、若い行者と若い男とは膝を突きよせて親しく語るような好機会をあたえられなかった。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
」 狸は兎の手をとってもっと自分の方へ引きよせました。
— 宮沢賢治 『洞熊学校を卒業した三人』 青空文庫
もう雨戸が引きよせてある。
— 国木田独歩 『窮死』 青空文庫
あまり当てにならない留守番だから、雨戸を引きよせて親子は出て行った。
— 国木田独歩 『窮死』 青空文庫