乱れ髪
みだれがみ
名詞
標準
disheveled hair
文例 · 用例
紅葉の秋木も、一合五勺位から皆無になったが、虎杖は二つ塚側火山の側面まで生えている、それも乱れ髪のように、蓬々としている。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
六 乱れ髪 亭主の叫びし声を怪しみ、慌しく来る旅店の内儀、「まあ何事でござんすの、と洋燈を点けて据え置きながら、床の間の方を見るや否や、「ン、と反返るを抱き止めて、泰助|屹と振返れば、柱隠しの姿絵という風情にて、床柱に凭れて立つ、あら怪しき婦人ありけり。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
お葉に掴み毀された前髪の庇は頽れたままで、掻上げもせぬ乱れ髪は黒幕のように彼女の蒼い顔を鎖していた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
これは角力の乱れ髪と言って粋なものなんです。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
そが中には家を理するの良妻もあるべく、業に励むの良工もあるべし、恋のもつれに乱れ髪の少女もあらむ、逆想に凝りて世を忘れたる小ハムレットもあらむ。
— 北村透谷 『三日幻境』 青空文庫
今は何条猶予すべき、直ぐに偉容を張って謡い了ったが、我れながら会心の出来で、殊に、「乱れ髪乱れ笠、思いはいつか忘れむと」 のあたり、即座に天関地軸を撲落して、唯一人の美人を天の一方に仰ぐような心地がした。
— 夢野久作 『謡曲黒白談』 青空文庫
飛ぶ時に乱れ髪になっていた女の頭髪も見えなくなった。
— 田中貢太郎 『水魔』 青空文庫
黒髪を乱した妖艶な女の頭、矢で貫かれた心臓、その心臓からぽたぽた落ちる血のしたたりがおのずから字になったように図案された「乱れ髪」という標題――文字に親しむ事の大きらいな葉子もうわさで聞いていた有名な鳳晶子の詩集だった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
作例 · 標準
朝、寝癖で乱れ髪のまま家を出てしまった。
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風に吹かれて、彼女の長い髪が乱れ髪になった。
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「あら、あなたの乱れ髪、直してあげようか?」
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