太鼓
たいこ
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #8591 · 青空 2523 例
標準
drum
文例 · 用例
あの海岸の城下まちにも、大砲の音が、おどろおどろ聞えて来て、まちの人たちも、生きたそらが無かったのでございましょうが、私は、そんなこととは知らず、ただもう妹のことで一ぱいで、半気違いの有様だったので、何か不吉な地獄の太鼓のような気がして、ながいこと草原で、顔もあげずに泣きつづけて居りました。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫
此の處、年の頃十八九と見える色白の、艶然とした中形單衣、夜目にも透いて見える襟脚の確乎白きに、烏羽玉色の黒髮を潰し島田に結んだ初初しさ、濃紫の帶を太鼓に結んだ端が二寸許り、たれてその先が地に着かんとして觸れ合つて居る。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
兎唇の手術のために入院している幼児の枕元の薬瓶台の上で、おもちゃのピエローがブリキの太鼓を叩いている。
— 寺田寅彦 『病院風景』 青空文庫
浅草へ行く積りであったがせっかく根岸で味おうた清閑の情を軽業の太鼓|御賽銭の音に汚すが厭になったから山下まで来ると急いで鉄道馬車に飛乗って京橋まで窮屈な目にあって、向うに坐った金縁眼鏡隣に坐った禿頭の行商と欠伸の掛け合いで帰って来たら大通りの時計台が六時を打った。
— 寺田寅彦 『根岸庵を訪う記』 青空文庫
大きな太鼓や鐘があぜ道にすえられて赤裸の人形が力に任せてそれをたたく。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
そして田舎で不用になっている虫送りの鐘太鼓を借り集めて来てだれでもにそれをたたかせる。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
深いところは、稀に膝以上まで水が来るが、頭の平ったい、太鼓の胴のような大岩や、頭だけ、微に水面に露している石が、入り乱れて立ったり、座ったりしているから、大概は、石伝いで飛ばされる。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
思いがけなく、落葉松の森林から鐘が鳴った、小刻みな太鼓が木魂のように、山から谷へと朝の空気を震撼した。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
作例 · 標準
祭りの始まりを告げる太鼓の音が響き渡った。
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彼は、太鼓のような迫力ある声で観客を魅了した。
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「ドンドコドン!さあ、みんなで太鼓を叩いて盛り上がろう!」祭りのリーダーが叫んだ。
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