高恩
こうおん
名詞
標準
great benevolence or blessings
文例 · 用例
養父も秘密を明けて却って安心した様子、僕も養父母の高恩を思うにつけて、心を傾けて敬愛するようになり、勉学をも励むようになりました。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
つらい別離の御挨拶を申し上げる前に、一つ、忠誠の置き土産、御高恩の万分の一をお報いしたくて、けさほどから、わかい人たちに対して、最善と思われる手段を講じて置きました。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
君公師父の御高恩に背き、身を晦まし申候間、何卒、御忘れおき賜わり度候。
— 夢野久作 『斬られたさに』 青空文庫
口の裡で夫人から受けた高恩を謝した。
— 菊池寛 『大島が出来る話』 青空文庫
一度は芳子が厚い封書を寄せて、自分の不束なこと、先生の高恩に報ゆることが出来ぬから自分は故郷に帰って農夫の妻になって田舎に埋れて了おうということを涙交りに書いた時、一度は或る夜芳子が一人で留守番をしているところへゆくりなく時雄が行って訪問した時、この二度だ。
— 田山花袋 『蒲団』 青空文庫
出来るならば、師の洗ひすゝぎをさせて頂きたい、朝夕の食事の世話をしたい、水を汲んで上げたい、高恩に報ゆるための労働に服したい。
— 田山花袋 『ある僧の奇蹟』 青空文庫
いままでかれは光一を見るとき一種の弱気を感じたのであった、かれはわが伯父が入獄中に受けた柳家の高恩を思い、わが貧をあわれんで学資をだしてやろうとした光一の友情を思うと、かれの球を打つ気合いが抜けてどうすることもできないのであった。
— 佐藤紅緑 『ああ玉杯に花うけて』 青空文庫
「お屋敷御高恩を忘れ、何たることだ!
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
作例 · 標準
師匠の高恩に浴し、今日の私がある。
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先代からの高恩を忘れず、社業に励む所存です。
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神仏の高恩に感謝し、日々を過ごしている。
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