洪恩
こうおん
名詞
標準
great debt of gratitude
文例 · 用例
そのこれを責むる箇条を聞けば、「妊娠中に母を苦しめ、生まれて後は三年父母の懐を免れず、その洪恩は如何」と言えり。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
余生安楽に暮らすがよいぞ」「洪恩の大、老生が世を退きました後も、忘れは仕りませぬ」 君美は暇を受けて退きましたが、異国人の幽鬼が出る――そんな噂を心得ない彼は、吉宗が何のためにそんな例を調べよというのか、腑に落ちないで下城しました。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫
将軍家に於いても、ただ二念なく大君の御鴻恩に感泣し、ひたすら忠義の赤誠を披瀝し奉らん純真無垢のお心から、このやうなお歌をお作りになつたので、なんの御他意も無かつたものと私どもには信ぜられるのでございます。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
それよりも、われわれが身命を賭して土佐兵を撃ち退け、徳川家長久の基を成せば、お家繁盛のためにもなり、御先祖以来の御鴻恩に報いることにもなるではないか。
— 菊池寛 『仇討禁止令』 青空文庫
西郷隆盛が、「お互に数百年来の御鴻恩、私情に於ては忍び難きことに候へども、天下の大勢かくの如く、全く人力の及ばざるところと存じ候」 と、述懐してゐるのを見ても、当時の実情が分り、その局に当つた岩倉、大久保、西郷、木戸等の苦衷は察せらるべきである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
呉家の後に生るゝ男女にして此の鴻恩を報ぜむと欲せば、深く此旨を心に収め、法事念仏を怠る事なかれ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
現代の能楽師の如く流祖代々の鴻恩を忘れて、浅墓な自分の芸に慢心し、日常の修養を放漫にする。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
御鴻恩は死んでも忘却致しませぬ」「どう致しまして。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
作例 · 標準
ご支援いただいた皆様の洪恩は、決して忘れません。
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家族の洪恩に報いるためにも、精一杯頑張りたい。
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先生の洪恩に深く感謝し、今後の活躍を誓います。
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