厚恩
こうおん
名詞
標準
great favor
文例 · 用例
故に傍に暫し置きて、彼が命をも延ばし、且は厳しく教戒をもせば、善心に立ち返ることもやありなんと思ふが故なり、と言へば、悪僧このことを聞き、師の厚恩に感じ、やがて本心に飜へりしとぞ。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
決して……決して」と重右衛門は言葉を涙につかへさせながら、「決して忘れない、この御厚恩は!
— 田山花袋 『重右衛門の最後』 青空文庫
万一、世間の評判なぞに巻き込まれて、一生一願のこの気持をにぶらせもしたら、それこそ、今日が日までの厚恩を忘れたというもの、却って肉を裂きたい程のお腹立ちになるであろう。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
一命生きながらへるは厚恩、まことに有難いことでござる、と言つて、敬々しく御礼に及んだものである。
— 坂口安吾 『二流の人』 青空文庫
大体清水坂は奈良坂に厚恩を受けているにかかわらず、種々非行を逞しゅうし、難題を申しかける。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
神の御罰は恐ろしけれど、私如き漂流の夷狄を師父として待遇遊ばさるるあなた様の知己のご厚恩を無にすることは尚出来ず、心を決してこの絵図面を作りましたる次第にござります」 敬虔の口調でオースチン師は細々とここまで話して来ると静かに胸の辺りへ手を上げて厳粛に十字を切ったものである。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
多年、御厚恩をこうむりましたが、入道も今日は、長のおわかれを告ぐる日と存じます。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫
この厚恩は、死ぬまで忘れません」 と、いった。
— 第六分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
先生の厚恩に報いるため、卒業後も努力を続けた。
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彼の成功は、多くの人々の厚恩に支えられていた。
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厚恩を忘れず、常に感謝の気持ちを持つようにしている。
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