下意識
かいしき
名詞
標準
preconscious (psychoanalysis)
文例 · 用例
最近の心理学で、いうところの、例えば、「下意識」などという言葉は、いわば無意識の世界のことをいうのであるが、むしろ、この無意識の世界が、一番敏活に、一番正確に、全身をあげて、フルに動いている時のことをいうのである。
— 中井正一 『美学入門』 青空文庫
例えば、野球の練習をしている投手は、その練習をすることによって「下意識」の底に次から次に、多くの反射運動をたたきこんでいるのである。
— 中井正一 『美学入門』 青空文庫
しかも、さらに重要なことはジェームズは、フロイドが、二十年後にその精神分析学で用いる方法を用いて、はやくも主観としての人間の自我を解体して、社会的条件の中の抑圧された不満の下意識的作用を論じている。
— 中井正一 『美学入門』 青空文庫
彼女はベートーヴェンの天才の下意識的なものを読み採る素質を生まれつき持っていた。
— VIE DE BEETHOVEN 『ベートーヴェンの生涯』 青空文庫
それゆえ、私はここに回を重ねて富者に向かいしきりにぜいたく廃止論を説く。
— 河上肇 『貧乏物語』 青空文庫
生まれて初めてわたしはやわらかいしき物をはだに当てた。
— SANS FAMILLE 『家なき子』 青空文庫
面目ないことだが私には今まで習つたことがかいしきわからない。
— 中勘助 『銀の匙』 青空文庫