解式
かいしき
名詞動詞-サ変
標準
solution
文例 · 用例
物理的科学が今日の状態に達する以前、すなわち方則が発見され、そうして最初に数式化される前には、われわれはただ個々の具体的の場合の解式だけを知っていた。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
たとえば投書の文句が解式となって、遺書の方から何かの文句が出て来るのではあるまいかというようなことも考えて見たのだが、そのような形跡はなかった。
— 小酒井不木 『闘争』 青空文庫
ル・キューの「暗号6」ではその解式を示さず、また同じ作者の「|不吉な十三」の一篇中の暗号も驚くに足らない。
— 小酒井不木 『「二銭銅貨」を読む』 青空文庫
」「たったいま解式が分かりました」「たった今?
— 小酒井不木 『紅色ダイヤ』 青空文庫
さようなら」 電話がかかったので暗号の解式が分かったとはどういうわけだろうか、それは私にも謎の言葉でした。
— 小酒井不木 『紅色ダイヤ』 青空文庫
そうして彼自身が意識し得なかった彼自身の手で、彼のタッタ一人の愛児を惨死に陥れて、彼をホントウの独ポッチにしてしまうべく、不可抗的な運命を彼自身に編み出させて行った不可思議な或る力の作用を今一度、数学の解式のようにアリアリと展開し初めたのであった。
— 夢野久作 『木魂』 青空文庫
貴方は、歪んだ空想のために、常軌を逸しとるのです」「ところがレヴェズさん、その解式と云うのは、貴方が再三|打衝って御存じのはずですがね。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
何故なら、その『|予言の薫烟』(Weissagend rauch)には、ちょうどミュンスターベルヒの実験と、同一の解式が含まれているからです。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫