霧中
むちゅう
名詞
標準
in the fog
文例 · 用例
もし問題の分析をせずに研究すればいつまでたっても要領を得ないで五里霧中に迷うような事になってしまう。
— 寺田寅彦 『物理学の応用について』 青空文庫
(明治四十年十月三日『東京朝日新聞』) 十三 霧中の汽車信号 鉄道線路の傍に巨人のごとく直立しあるいは片手あるいは両手を拡げて線路の安否を知らせる普通の信号標は、通常の天気ならば昼夜の別なく有効であるが、ただ霧が掛かって数歩の外は見え分かぬような日には何の役にも立たぬ。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
ほんとうの死因、それは私にとっても五里霧中であります。
— ――或はKの溺死 『Kの昇天』 青空文庫
ふっと気がついたら、そのような五里霧中の、山なのか、野原なのか、街頭なのか、それさえ何もわからない、ただ身のまわりに不愉快な殺気だけがひしひしと感じられ、とにかく、これは進まなければならぬ。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
さて/\奇妙な事だと、私は暫時五里霧中に彷徨ふた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
私が子ープルス港を出港のみぎり、圖らずも注意を引いた反古新聞の不思議なる記事中の主人公で、既に一年半以前に或秘密を抱いて、部下卅七|名の水兵等と一夜奇怪なる帆走船に乘じて、本國日本を立去つた人、其人に今や斯かる孤島の上にて會合するとは、意外も、意外も、私は暫時五里霧中に彷徨したのである。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
武村兵曹は私の横側で五里霧中の顏。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
もし濃霧|霽れて、東天に太陽の昇るのを見たならば、その絶景はいかばかりだろうと思うが、今日到底その望みはないので、一行は濃霧中に道を捜しつつ山を降って行く。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
作例 · 標準
飛行機は深い霧中をゆっくりと進んだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
濃い霧中では、視界が悪く運転が危険だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は山道の霧中で道に迷ってしまった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash