弔花
ちょうか
名詞
標準
funeral flowers
文例 · 用例
一束の弔花を棺に投入して、そうしてハンケチで顔を覆って泣き崩れる姿は、これは気高いものであろうが、けれども、それはわかい女の姿であって、男が、いいとしをして、そんなことは、できない。
— 太宰治 『緒方氏を殺した者』 青空文庫
単行本では三上秀吉氏の「髪」豊田三郎氏の「弔花」明大文科の「月水金」坂口安吾氏の「黒谷村」などを、未だ通読しきれぬのであるが、「髪」の著者は(新潮)に「※の落実」を発表して居り、この作者はおそらく相当の年輩と想像され、観賞の態度には落着きがあり、一個の悟性を獲得してゐると想像された。
— 牧野信一 『浪曼的時評』 青空文庫
「弔花」は時代的精神を身をもつて分析してゆくところに、不敵な新しさを啓示されるもので、生硬さの憾みを覚えたが、それをこの場合に欠点として数へるよりも、その意気が追々と不足を補つてゆくものであらうと期待される。
— 牧野信一 『浪曼的時評』 青空文庫
三四郎 窓の外には、いつの間にか夜風が出て、弔花のような風雪が舞いしきり、折から鳴りやんでいた教会の鐘が、再び嫋々と、慄える私の心を水のようにしめつけていった。
— 大阪圭吉 『寒の夜晴れ』 青空文庫
やがて現はれたるものを見れば文学雑誌はその名を『文芸界』と称し佐々醒雪を主筆に平尾不孤草村北星斎藤弔花の諸子を編輯員とし巻首にはたしか広津柳浪泉鏡花らの新作を掲げたり。
— 永井荷風 『書かでもの記』 青空文庫
稲妻は、彼の弔花のようだった。
— 世の辻の帖 『私本太平記』 青空文庫
旅なかまは、れいのはくちょうから切りとった二枚の大きなつばさを、しっかりと、肩にいわいつけました。
— REJSEKAMMERATEN 『旅なかま』 青空文庫
私はどうなることかと身震いをしていますと、『なんだ、こんなつまらないちょうか。
— 小川未明 『ちょうと怒濤』 青空文庫
作例 · 標準
ご霊前に、色とりどりの弔花が供えられた。
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故人の好きだった花で、弔花をアレンジしました。
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「この弔花、とても綺麗ですね。故人もきっと喜ばれるでしょう。」と参列者は話した。
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