猛火
もうか異読 みょうか
名詞
標準
raging flames
文例 · 用例
自ら大なりとした其大なることが、猛火の前の紙片よりもつまらぬ小なるものであることを悟らされた。
— 幸田露伴 『震は亨る』 青空文庫
今迄は少しも心付かなかつたが、唯見る、我弦月丸の左舷船尾の方向二三|海里距つた海上に當つて、また一|度微な砲聲の響と共に、タール桶、油樽等を燃燒すにやあらん、※々たる猛火海を照して、同時に星火を發する榴彈二|發三|發空に飛び、つゞいて流星の如き火箭は一|次一|發右方左方に流れた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
「島山鳴動して猛火は炎々と右の火穴より噴き出だし火石を天空に吹きあげ、息をだにつく隙間もなく火石は島中へ降りそそぎ申し候。
— 太宰治 『『井伏鱒二選集』後記』 青空文庫
しかし、風速三十メートルの烈風に煽られた猛火の中では、どうすることもできなかった。
— 田中貢太郎 『焦土に残る怪』 青空文庫
山から海へ、避難民は続々としておしかけたが、そこでもまた猛火に包まれて焼死する者、或は海に入って溺死する者など、その惨状は全く眼のあてられないものがあった。
— 田中貢太郎 『焦土に残る怪』 青空文庫
殊更此頃は進んでも鎗ぶすまの中に突懸り、猛火の中にも飛入ろう所存に燃えておる。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
試に世上を觀るに、張三李四の輩、たま/\福に遇ふことは無きにあらざるも、其一遭遇するや、新に監獄を出でし者の醉飽に急なるが如く、餓狗の肉に遇へるが如く、猛火の毛を燎くが如く、直に其の福を取り盡し使ひ盡さずんば已まないのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
東京全市三分の二を焦土と化した猛火の煙は、二つの大きな入道雲となって天の一方にもくもくと立ち昇っていた。
— 田中貢太郎 『死体の匂い』 青空文庫
作例 · 標準
古い木造建築が建ち並ぶ一角が、一晩のうちに猛火によって灰燼に帰した。
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空襲による猛火が街を焼き尽くす様子が、当時の日記に生々しく記されている。
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猛火を鎮めるために、ヘリコプターからの散水作業が何度も繰り返された。
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