輻
や
名詞頻度ランク #61 · 青空 46 例
標準
spoke
文例 · 用例
折々堪らないやうに双眼の切れ目から輻射状の皺を発したが、それでも更にそれらの喫殻に手を下さうとしないのは、明かに彼自身にも得体の知れぬ悶えが、彼の中を横行してゐたからである。
— 中原中也 『医者と赤ン坊』 青空文庫
(昭和十年五月『輻射』)
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
ただ静かにその胸を披いて、私の眼に輻射してゐて下さい。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
そして、山体の完備を欠損するかの如くに見える放射状の側火山も、同心円の御中道も、輻射状の谷沢も、レイニーア山や、フッド山が、氷河を山頂、または山側から放流して、山の皮膚ともなり、山それ自体の一部ともなってしまうように、かえって創造的合成の効果を献げている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
二人がその白い道を、肩をならべて行きますと、二人の影は、ちゃうど四方に窓のある室の中の、二本の柱の影のやうに、また二つの車輪の輻のやうに幾本も幾本も四方へ出るのでした。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
小涌谷辺は桜が満開で遊山の自動車が輻湊して交通困難であった。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
ニュートンの微粒子説は倒れたが、これに代るべき微粒子|輻射は近代に生れ出た。
— 寺田寅彦 『科学上の骨董趣味と温故知新』 青空文庫
海陸風の原因が以上のとおりであるから、この風は昼間日照が強く、夜間空が晴れて地面からの輻射が妨げられない時に最もよく発達する。
— 寺田寅彦 『海陸風と夕なぎ』 青空文庫
作例 · 標準
車輪の輻が一本折れてしまい、走行中にガタガタと音がする。
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職人が竹を細く削り出し、和傘の輻を一本ずつ組み立てていく。
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自転車の輻をピカピカに磨き上げると、まるで新品のようになった。
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