稗官
はいかん
名詞
標準
petty official responsible for collecting public gossip and presenting it to the king (in ancient China)
文例 · 用例
ジョン・ダンロプ中世末のイタリアの稗官どもが争うて残酷極まる殺人を描くに力め、姦夫の男根を姦婦の頸に繋いだとか、羮にして飲ませたとか書き立てたるを評して残酷も極まり過ぎるとかえって可笑しくなるといった。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
正当なる歴史を標榜する史籍さえ往々|不穿鑿なる史実を伝えて毫も怪しまない時代であるから、ましてや稗官野乗がいい加減な出鱈目を列べるのも少しも不思議はない。
— 内田魯庵 『八犬伝談余』 青空文庫
按ずるに鍾馗大臣の如き、明皇夢中に見る所と做すは素より稗官の妄誕のみ。
— 芥川龍之介 『八宝飯』 青空文庫
稗官小説に――南海に虫ありて骨なし、名づけて泥といふ。
— 佐藤垢石 『酒渇記』 青空文庫
ここに捜りここに購ひ、之を求めて之を得たり、微しく選むに稗官小説を以てし、実を※ひ、疑ひ闕き、皇統を正閏し、人臣を是非し、輯めて一家の言を成せり。
— 吉川英治 『梅里先生行状記』 青空文庫
」きっとそうだと思いながらも、そうあらわに質問して、これはいかんと狼狽した。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
大恩のある簡先生の名誉のため、名望高い一門のため、郷党のため児孫のため、わしは断じて折れてはいかん。
— 宮沢賢治 『疑獄元兇』 青空文庫
「そんなに舌を出してはばけてはいかん。
— 宮澤賢治 『氷と後光』 青空文庫
作例 · 標準
古代中国の稗官たちが集めた市井の噂話が、後の小説の起源になったと言われている。
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稗官は王に対して、民衆が何を考え、どのような不満を持っているかを報告した。
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歴史書には残らないような些細な出来事も、稗官の記録には記されていたのかもしれない。
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