人界
にんがい
名詞
標準
spiritual realm of humanity
文例 · 用例
常陸の国の天羽槌雄神が作った倭文布の帯だけが、ちらりと女神の腰に艶なる人界の色を彩る。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
それは人界の理想というものに似ている。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
それを越すと隣国への近路ながら、人界との境を隔つ、自然のお関所のように土地の人は思うのである。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
其の次の室も、他は推して知るべしで、珍什奇器殆ど人界のものにあらず、一同呆然として、口を利くものある事なし。
— 泉鏡太郎 『畫の裡』 青空文庫
天衣、瓔珞のおん装でなくても、かかる場面へ、だしぬけの振袖は、狐の花嫁よりも、人界に遠いもののごとく、一層人を驚かす。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
兇賊等爭つてこれを飮むに、甘く芳しきこと人界を絶す。
— 泉鏡太郎 『唐模樣』 青空文庫
――幼い私は、人界の茸を忘れて、草がくれに、偏に世にも美しい人の姿を仰いでいた。
— 泉鏡花 『小春の狐』 青空文庫
実に人界不定のならひ、是非も無き御事とは申せ、想ひ奉るもいとかしこし。
— 幸田露伴 『二日物語』 青空文庫
作例 · 標準
仏教では、人界は六道の一つとされている。
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我々は人界に生き、苦しみと喜びを経験する。
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人界の定めとして、誰もがいつか死を迎える。
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