消息通
しょうそくつう
名詞
標準
well-informed person
文例 · 用例
三ヶ|月ほどの南北支那の旅を終つて、明日はいよいよ懷しい故國への船路に就かうといふ前の晩、それは乳色の夜靄が町の燈灯をほのぼのとさせるばかりに立ち罩めた如何にも異郷の秋らしい晩だつたが、僕は消息通の一|友と連れ立つて上海の町をさまよひ歩いた。
— 南部修太郎 『麻雀を語る』 青空文庫
」 とは或る向うの消息通が僕に聞かせた詞だが、ばくち好きで、またばくちの天才の支那人だけに麻雀道に於ても中には恐ろしい詐欺、いんちきを企てるものが可成りあるらしい。
— 南部修太郎 『麻雀を語る』 青空文庫
なお北京駐在露国公使コロストウェツの特に任地より来あわせる等の事実より推測すれば、時を同じゅうして来遊の噂ある伊藤公爵とわが蔵相との会見は、なんらか他に重大なる使命を秘するもののごとく想像に難からずと、某消息通は語れり。
— ――十四の場面―― 『安重根』 青空文庫
「厨房日記」をよむと、この作者が外国でも日本でも、質のよくない情報者というか、消息通にかこまれていることがはっきり分る。
— ――横光氏の「厨房日記」について―― 『「迷いの末は」』 青空文庫
芝居好きでその身代をつぶし、今は劇評家兼花柳界消息通になつて滿足してゐると云ふ大熊緑紅が來る。
— 放浪 『泡鳴五部作』 青空文庫
流行の茶の背広を着た、恰幅の好い、消息通を以て自ら任じている、――新聞の美術記者である。
— 芥川龍之介 『沼地』 青空文庫
これまでの闊達らしい風もなく、「や、どうも重大なことになって来ましたな」 そこにあった号外を手にとりあげて、「ふーむ、この分だと大分日本側として決意をかためとるらしいね」など、消息通めかして独言した。
— 宮本百合子 『鏡の中の月』 青空文庫
記者はさも消息通らしい筆つきで書いてゐるのが寧ろ氣の毒な程愛嬌であるけれども、書かれた者にとつては、矢張り憎む可き記事であつた。
— 新聞記者を憎むの記 『貝殼追放』 青空文庫
作例 · 標準
彼はこの業界の消息通なので、何か知りたいことがあれば彼に聞くのが一番だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
彼女は噂話の消息通で、どんな情報もいち早くキャッチする。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
政治の消息通として知られる彼は、記者会見で鋭い質問を投げかけた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite